マンスリーレンタカーの利用方法やお得な情報、マンスリーレンタカーの実価格相場に迫ります!
レンタカーで思い浮かぶのは、お買い物やちょっとしたお出かけに利用したり、旅先の移動手段として目的地の最寄駅や空港で車を借りて観光地を巡るなど、1日から数日間の利用が思いうかぶ方がほとんどだと思います。
しかし、レンタカーの用途がビジネスとなると、利用期間が1週間から1か月以上と長期となる場合が多くあります。
ここでは、ビジネス用途で1か月単位のレンタカー利用をする場合の、お得な利用方法や相場の情報をお伝えします。
マンスリーレンタカーってどんな場面で需要があるの?
例えばオリンピック関連の建設工事に従事されていたお客様は半年~年単位で移動用のクルマの需要が生じました。近年開通した北陸新幹線でも、多くの事業者さんが長期の工事に携わられ、現場に通われる際の通勤用車両としてクルマを必要とされました。
会社と現場の往復や従事者が滞在されている宿泊施設と現場との移動手段としてクルマが必要となるのですが、問題は、多くの企業さんでは社用車に余裕はないことです。なぜなら、会社は普段使わないクルマに毎月の駐車料金、税金、保険料、車検や点検料を掛けておくようなことはしないからです。
そこで思いつくのがレンタカーです。ただ、必要な期間は短くても数か月、長ければ1年以上となりますから、長期のレンタカーを専門としているマンスリーレンタカーの出番となります。
マンスリーレンタカーってなに?
常にクルマが必要な場合は購入したりリースでクルマを調達したりするのが普通です。ただ、購入した場合は、購入費用を経費処理するためには新車なら6年間、中古車も4年間掛けて減価償却する必要があります。リースの場合は購入より少しだけ経費処理が単純ですが、リース期間は最低1年以上、一般的には3年程度のリースが一般的です。つまり、相当に長期間にわたってコストを負担し続ける必要があり、どちらの場合も経営にとってはリスク要素の一つです。
そう考えた場合、1つの解決策としてマンスリーレンタカーが思い出されるわけです。
マンスリーレンタカーってどんな時に活躍する?
「マンスリーレンタカー」とは、1か月単位の長期間の契約をして利用するレンタカーのことです。
主な用途は、
・年に数回起きる繁忙期の社用車や営業車として
・特定期間だけ大きな荷物を運搬する必要があり、そのときの運搬車として
・現場ご担当者が竣工まで建設現場へ通う際の移動手段として
・地方への長期出張の際の往復と現地での移動手段として
・自社保有車が事故や修理で長期離脱している際の代車として
・海外居住者が日本に一時帰国した際の移動手段として
・車の購入時に新車が来るまでの代車として
・・・など多岐にわたります。
いつでもクルマが必要な場合は購入したりリースすることが一般ですが、上記のように特定の期間だけクルマが必要となり、それが数か月にわたる長期間の場合がマンスリーレンタカーの出番です。
また、クルマはほとんど出っぱなしで会社には無いけれども、購入の場合は会社に保管場所を持つことが義務付けられていますので、普段クルマがいない駐車場を毎月数万円払って維持するなど、余分なコストがかかることを嫌ってレンタカーを選ばれる会社もいらっしゃいます。
マンスリーレンタカーの料金は会社によって大きくちがいます
ビジネス用のマンスリーレンタカーは、一般のレンタカーと同様にレンタカーの営業所を訪れて賃借手続きをして営業所で車を受け取る会社から、メールや電話1本で申し込みして非対面で契約手続きまで完了して、クルマは会社まで届けてもらうというサービスを提供している会社もあります。このようにサービス内容は会社によって違いますが、料金も大きく違っています。
一概にマンスリーレンタカーと言っても、ニーズは多様化しており、レンタカー各社も「マンスリーパック」という名称でお得な料金体系を掲げています。
レンタカー会社によって考えは違います
同じクルマを1か月借りる場合でも価格は2倍以上の開きがあり、それは、大きな2つの理由によります。
1つ目は会社の得意領域がどこかです。
大手ナショナルブランドのレンタカー会社は、主には個人のお客様への短期レンタルです。個人のお客様へのレンタルなのでクルマは最新式の新しいクルマをそろえる代わりに貸し出し価格は高めになります。一方、ビジネス向けのマンスリーレンタカー専門の会社は、貸出期間を企業が使いやすい週単位(ウィークリー)や月単位(マンスリー)に限定することで高い稼働率を維持することや、店舗も駅前の一等地には置かないことで固定費を抑えるなどの取り組みにより、大手より安価なレンタカーを提供することに努めています。
レンタカー会社選びは慎重に
さて、そう考えるとマンスリーレンタカーを借りるなら、安いことを重要視すればよいとお考えになる方もいらっしゃいますが、安さだけでレンタカー会社を決めるのは危険です。
ビジネスで使うクルマですから、いくら安いとはいえ安全性は重要ですし、ETCやナビなどの付属品の有無も問題です。レンタカー代が安くても装備がついていなかったり、オプションで別料金だと意味がありません。例えばETCがついていないレンタカーの場合、首都高速や名阪神・九州の都市高速などETC利用者だけ通行料が距離制となり、ETC未装着のクルマだと例え短距離の利用でも最高額を支払う必要があり、経費が大きく違ってきます。さらにはあおり運転・危険運転に遭遇した際にドライブレコーダーが装備されていれば、正しい状況を記録することができますので、万一の際の自己防衛に役立ちます。
また、詳しくは別記事で書きますが、車に付帯している保険や補償制度がどうなっているかもレンタカー会社を選ぶ際に気を付けるべきポイントです。
1か月いくらかの基本料金だけではなく、補償制度や基本料金に含まれる基本装備なども比較して、どこから借りるかを決めることをお勧めします。